屋上に小川のある和風庭園を造りたいというご依頼でした。
屋上は防水と耐荷重が大きな条件になるため、軽くて水漏れしない素材(EPS)を提案しました。
EPSとはいわゆる発泡スチロールのことですが、日常で使用するものよりは強度がある発泡スチロールで、軽量で加工しやすいためよくアミューズメント施設などでも使用されています。
工場で一塊として製作されるので漏水の可能性も少なくなります。
工程としては、イメージスケッチや設計図→模型制作→工房にて削り出し→ウレタン防水加工→エイジング塗装→搬入設置となります。
施主様の希望は、滝とせせらぎを入れたいとのことで、3段の滝からせせらぎに流れるという形にしました。
水の流れる高さや勾配、流量や荷重等を計算しながら設計図を起こし、イメージパースを作成。→nagaresパース1209
細かい調整を行いながら設計図を完成し、1/10縮尺の模型を発泡スチロールで作成しました
模型作りは以前もやったことがありますがやや苦手…苦労しました💦
それらを施主様に確認していただき、それをもとに工房で実際の削り出し、加工、塗装を行っていきました。
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エイジング塗装を施すと驚くほどリアルになっていきます。色合いや形状は実際の石や写真をサンプルにして決めていきました。
いよいよ搬入、設置です。水回りの配管は事前に行いました。
水を張り、水漏れチェック後、周りの植栽などを設置していきます。
水は循環式で自動タイマーで稼働時間を設定できます。
屋上の防水塗装を傷めないよう、下地には発泡スチロールのパネルを敷いています。
芝の用土はLmsという軽量土壌、これが排水性、保水性ともに優れものです。
石は浅間石など軽量のものを使いましたが、屋上なので荷揚げは大変…。
建築屋さんが足場を設置してくれたので本当に助かりました。
植物や砂利など本物の自然物を足すと自然な感じが増しますね。
最後に手すりに竹垣を取り付けて完成しました!!
室内から出ると屋外用の畳があり、そこに座って景色を楽しむことができます。
施主様も喜んでくださいました。
施工前→施工後
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